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オリジナル創作長編『Solid color』連載中。
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ようやく進展開始です。

そしてタイトルや記事とか話の振り分け一新しました。
内容がだんだんとタイトル関係なくなってきたので、もう少し無意味なタイトルにしました(あ
カテゴリの方見ていただければわかりますが、新タイトルは「Solid color」。意味は「無地」です。
まあみんなカラフルだったりするから、こう…みんなの色がこう…無地な上にこう…混ざり合って良い感じとかそういう廚二病な発想から来ました。きめえ!

本編の話に戻りますが、ようやくヒロインが見えてきました。
そしてちょくちょく出てくる歳の差バカップル(^ω^)
今後狂人さんも出てきて、色んなあれが一気に解決します。てか解決しないと私が混乱する(殴


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「任務に同行…ですか?僕が?」
 僕が安眠を妨げられたのはつい15分ほど前。

 昨日は本当に何もやることがなく、あの後図書館を一通り見学してから自室に戻り、テレビを見たりボーっとしたりはたまた廊下を散歩したりと暇人生活を満喫した。あまりに何もしなかったので眠気も起きず、結局寝付いたのが深夜2時過ぎ。普段8時間は睡眠を取る僕としては、9時に起こされるには少々早かった。
「じゅーうーじーちゃーん」
 しかしそんなこと知るかとばかりに大声が扉に叩き付けられる。
「起きてるなら早く起きなよー」
 過程と命令が全く文法にしたがっていないその声は、同時にドンドンと容赦なく扉を叩いていた。いい加減迷惑だ。
「…何?」
 さも迷惑そうに僕は扉を開けたのだが、
「あ、やっと起きた!然ちゃーん!十次ちゃん起きたよー!」
 全く悪びれる様子はなく、その小さな体のどこからそんな声が出るのかというほどに大声で隣の部屋にいる然さんを呼んだ。
「ああ、ごめんね、起こしちゃって」
「いえ…」
 正直謝るくらいなら起こさないで欲しいのだが、まあそこは理由もなく起こすような人ではないのでそれなりのわけがあるのだろう。僕は素直に訊ねた。
「何かご用ですか?」
「ああいや、俺じゃないんだけどね…よいしょっと」
 部屋の中から大きなワゴンを引きずりながら話す然さん。ワゴンの中には大量の服が入っている。
「げー、そんなにあんのー?」
「8割お前のだけどね」
「せめて6割!」
「半分以上あるなら十分異常だろ」
 会話からして、どうやら溜まりに溜まった洗濯物らしい。しかもその半分以上は、
「イースが俺の部屋で着替えて服持ってかないから増えるんだろ!」
 らしい。どういう生活環境にいるんだこの2人は…。ていうかイースの部屋は?
「ああそうだ、それでね、輝さんが君に話があるんだって」
「輝さん…?」
「あれ、会わなかった?なんかこう金髪の…変な人」
「変な…あ」
 多分あの人か。というか、すっかりここの最高責任者は銀さんだとばかり思っていた。
「たしか、ここで一番偉い人ですよね?」
「うーん…まあそうだね」
「変態だけどね」
 さっきから変だということしかわからないが、まあ第一印象もそんな感じだったことを思い出し、ひとまず納得しておくことにした。
「それで、どういう用件なんですか?」
「さあ…詳しくはわからないけど…」
「なんか任務がどうとかって言ってたよー…はっ」
 イースが何かに気付いたように手を叩いてから、僕の方を見てにやりと笑った。なんだその笑顔。
「やるね十次ちゃん。まさかもう任務もらえるなんて」
「へ?任務?でも僕1週間は外出禁止のはず…」
「そうなの?凄いなあ十次くん」
 勘違いも甚だしい。なんでこの人たちはこんなに人の話をろくに聞かないんだろう。でもまあ、
「と、とりあえず…行ってみます。ありがとうございました」
「うん、頑張ってね」
「ファイトー!」
 2人の笑顔と声援に送られながら、僕は急ぎ足で園長室に向かった。
 それにしても、韓国に行って一泊して朝早くに帰ってきてまだあんな元気があり余ってるなんて…。恐るべき能力者。
 なんてことを考えながら僕は廊下を進んだ。

 で、今に至る。
「君には龍の任務に同行してもらおうと思う」
 こちらを見ながらニコニコと微笑む金沢輝さん。会うのは昨日も含めて3回目だけど、相変わらず良くわからない。
「でも…僕外出禁止なんじゃ…」
「あー、それは1人でってこと。ほら、昨日は全員出払ってたからさ、護衛付けられなかったんだよ」
「護衛?」
「そ。君1人じゃ流石に危ないけど、誰かしら着いてればなんとかなると思うんだ」
 そんなアバウトな。
「あ、でも、龍王さんて今任務じゃないんですか?」
「お昼頃には帰ってくるよ。だからそれまでに準備しておいてね」
「え、や、あの…」
「それじゃ、もういいよ」
「へ?」
 バタン、と扉を閉められ、あろうことか鍵まで閉められた。え?なんで?
 とりあえずお昼頃(時間もアバウトだ…)に帰ってくるという龍王さんを待つしかないので、僕は一旦部屋に戻ることにした。急に任務と言われても、流石の僕でも心の準備が出来ていない。龍王さんの帰りを待つ間の時間は、任務の支度というより情緒を安定させることが優先されるだろう。それにしても、
「何処へ行くんだろう…」
 今までのみんなの行動を見ている限り、国内だけに留まらず、海外にまで出張しているらしいことがわかった。はてさてこれから自分が何処へ行くのか、今はさっぱりわからない。
「とりあえず、あんまり危なくないといいな…」
 自分をここに連れてくることが目的だったのであろうあの時の龍王さんの仕事ぶりは、明らかに僕の望んでいるものとは掛け離れていた。危なくないわけがない。そうわかっていながらも、情報の一切ない今の状況では、祈る他なかった。
 約2時間後、予定より少し早く帰ってきた龍王さんに連れられ、僕はまず紫苑の部屋に来た。素直に理由を問うと、「丸腰じゃ危ねえだろ」という若干遠回しに僕を気にかける言葉が返ってきた。
 2度目の訪問となるその部屋は相変わらず真っ暗で、やはり相も変わらずパソコンだけが光を放っていた。
「紫苑、話は聞いてるな?」
 室内に2、3歩足を踏み入れたところから龍王さんが声をかけると、
「十分気をつけてくださいよ。死なれると後処理が面倒ですから」
 という素っ気ない返事と共に床から金属製の手が出てきた。その手には一丁の拳銃が握られていて、それは明らかに、信じたくないが確実に僕の方に差し出されていた。
「えっ…と…」
「護身用だ。貰っとけ」
 言われるがまま金属製の手から拳銃を受け取る僕。温度の感じられない、冷たい鉄の塊。
「引き金のストッパーを外して使ってください」
「…」
 紫苑の説明は全く僕の耳を通らない。その代わり、僕の目は拳銃に釘付けだった。
「…いつでも何処でも殺ろうとすれば人を殺せますよ」
「!」
 自分の説明に耳を傾けない僕に苛ついたのか、紫苑は僕に強請をかけた。情けなく僕の手を滑り落ちた拳銃は、物が多いにも関わらず埃ひとつ落ちていない床に音を立てて転がった。
「紫苑、あんまビビらせんなよ。これでもお前の2倍生きてる先輩だぞ」
「僕の方が2倍濃い人生を送ってると思いますけどね」
「…ったく」
 反省の色が窺えない紫苑に少々呆れながら、龍王さんは頼りなく落ちたままの拳銃を拾い上げ、僕に渡してくれた。
「あんなこと言ってっけど、お前のこと心配してこれ作ってくれたんだぜ。感謝しとけ」
「僕の、ために…?」
「勘違いしないでください。さっきも言ったでしょう?死なれるとこっちが迷惑なんです」
 凄く、凄く大人な子供だと思う。僕なんかよりずっと肝が据わってる。こんな拳銃を、持つどころか作るなんて。
「あ、ありがとう…紫苑」
「呼び捨てというのが気に入りませんけど、まあ多めに見ましょう」
 淡々とした口調で全く話が噛み合ってないが、そのうち彼とも打ち解け合えることを僕は願った。
「んじゃ、行くか。ありがとな、紫苑」
「…」
 もう別の作業に取り掛かっているらしく、返事は返ってこなかったが、さして気にすることもなく僕らは紫苑の部屋を出て行った。
「これから何処へ?」
「北海道の最北端にある小さな町だ。盗みを働く厄介な孤児がいるらしい」
「その子を保護するんですか?」
「情報が曖昧だからな。様子を見て、連れて帰れそうだったらそうする」
「連れて帰れそうとか帰れなさそうとかってあるんですか?」
「能力の強さによるな。強力すぎて手に負えないと、他の作戦を練る必要がある」
「他の作戦?」
「ま、そんときはそんときで本部と連絡取って指示を待つことになるな」
 結構本格的だなあ…と他人事のように考えていると、目の前には数日ぶりに見る庭園の大きな門があった。
「よし、気ぃ引き締めて行けよ」
「…はい」
 初めてとなる任務に、僕は緊張と共に楽しみすら感じていた。
 よくわからないままここに来て、よくわからないまま歓迎されて、よくわからないまま任務に行く。自分がどんな能力なのか未だ不明だし、ここにいる理由だってわかっていないのに、なのに何故かここに安心感を抱いている自分がいる。そんな自分を肯定するために、僕はここで自分の役割を果たそうと思う。これは、そのための第一歩。
 僕は出入り口付近に止めてあるバイクにエンジンをかける龍王さんを横目に、門まで一目散に駆けていった。


「ちょっとまたアンタかい!いい加減悪さすんのはやめな!」
「…」
 白兎の如きその美しい外見に見合わないボロボロの服。少女の手には民家から盗んだ食べ物が両手一杯に抱えられていた。
 少女に名はない。家もない。家族もいない。
 この華憐な名もない泥棒兎のことを、巷の人間は皮肉と慈愛を込めてこう呼ぶ。

 「雪娘」、と。


To be continue....
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アニメ鑑賞、pixiv巡り、オリジナル創作
自己紹介:
日々妄想。

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