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オリジナル創作長編『Solid color』連載中。
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銀さんのパーフェクト無地教室。


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「ここが…色彩庭園」
 龍王さんが所属する反政府組織『Crayon pastel』。通称クレパスでは、政府から狙われる身となった能力者たち(そのほとんどがまだ幼い子供たちだ)を保護し、小学6年生までの子供の保育、育成、そして中学生以上は政府の公式能力者として採用試験を受ける。
 そしてその全てを行っているのがこの色彩庭園。『Color Garden』である。というか、
「公式能力者?」
「ああ」
 ここの責任者。つまりは園長に合うというので、園長室へ向かっている僕と龍王さん。一面、壁も床も全部白く、各部屋へ続いているであろう扉だけが、様々な色で染められている。あそこは緑、あそこは黄色、あそこは青…本当、カラフル。
 そしてその道中、僕は上記のことを龍王さんに聞いたのだが、やっぱりわからないことがあった。
「能力者って、政府にとって邪魔な存在なんでしょう?なのに、公式って…。それって、政府が能力者を通じてるってことですよね?」
「その通りだ」
「だったら、なんで捕獲とか、そういうことするんですか?」
「知りたいか?」
「はい」
 僕の返事を聞くと、龍王さんはまた1本、タバコを蒸かし始めた。またというのは、灰となった教室、バイクに乗ってる間、色彩庭園の入り口に着いた時、そして今。ここまでずっとタバコを吸っている。どうやらヘビースモーカーらしい。
「まあ、そのうちわかんだろ」
「ちょ、な…」
「おら、着いたぞ」
 明らかに誤摩化そうとしている龍王さんに不審を抱きながらも、彼が止まったその扉の色に僕は驚きを隠せなかった。ていうか、眩しい。
「金…?」
「金沢さーん、入りますよー」
 ノックはせずに、声をかけてから龍王さんはドアを開けた。
 金の扉だから、中にいるのは金色の髪の人だったりして…なんてくだらない思考を巡らせていたのだが、その思考はまるで裏切られた。
「よう、龍王、久しぶりじゃねえか」
 そこには銀色の髪にピアスをした、しかし不思議と恐怖は感じない、割りと誠実そうな男が座っていた。
「あれ、銀さん。金沢さんは…」
「出張。俺が代わりに1日園長」
「なるほど」
 1日って…アイドルかよ。
 そんなツッコミは命の危険も考えて言わなかったが、それにしても…
「長が付くくらいの人なのに、随分と若いんだなあ…あ」
 しまった、心の声が。
「い、いや、あの、こ、これは…その…」
「あっはっは!面白ぇな、お前」
「へ…?」
 銀髪の人のリアクションが思いのほかあれだったのにびっくりしてきょとんとしていると、
「良かったじゃねえか。気に入ってもらえたな」
「はあ…」
 龍王さんがすかさず安心したように話し掛けてきた。
「つか龍王。お前俺部屋でタバコ吸うなって何度言ったらわかんだよ」
「え、だってここ金沢さんの部屋じゃないすか」
「今は俺の部屋だ」
「うわ、理不尽」
「ごちゃごちゃ言わずにさっさと火ぃ消せ。息が詰まる」
「はーい」
 銀髪の人が投げた灰皿を、龍王さんは見事にキャッチ。タバコの火を消して、そのまま投げて返した。
「ってめえ!あっぶねえだろ!灰がかかったらどうすんだ!」
「大丈夫っすよ、俺凄いから」
「俺は輝みたくノリツッコミとかしねえぞ」
「へーい」
 さっきから寸劇が凄まじいけど、話が一向に進んでない気がする。
「あの…」
「ん?ああ、すっかり忘れてた。悪い悪い」
 「銀さんて視界狭いっすよね」「うるせえ黙れ」と二人でまた寸劇をしながら、銀髪の人は僕に紙の束を渡した。表紙には「しきさいていえんのしおり」と書いてある。なめられているのかと思ったが、恐らく小さい子仕様なのだろう。
「俺は銀真。マコちゃんとかふざけた呼び方はすんなよ。シロガネさんだ。いいな?」
「あ、はい」
 この人も呼ばれ方にはこだわるらしい。まあ初対面でマコちゃんなんて呼べるわけもないんだけど。
「今渡したのは、ここの案内図とか詳しいこととかその他諸々。色々書いてある」
「へえ…」
「多分、お前が今疑問に思ってることとかも大体わかるだろうよ」
「大体…」
「本当に詳しいことは、今から話す。そこに座れ」
 見るといつからあったのか、銀色のパイプ椅子が用意されており、龍王さんはあたりまえのように「あざーす」と座ろうとしている。僕も続けて座った。
 銀さんは、龍王さんよりもさらに詳しい話をしてくれた。
 話によると、ここは政府内部の組織であるという。ん?
「じゃあなんで、反政府組織?」
「それは俺たちの中だけでの名称だ」
「どういうことですか?」
 正しくは、ここで生活している保育対象や育成対象の子供たちは反政府組織ではなく、銀さんや、本来のここの園長さんであるコガネザワさんという人、その他龍王さんも含め9人が所属しているそうだ。
「九人?そんな少ないんですか?」
「ま、もうすぐ10人目が入る予定だけどな」
 そう言って銀さんは僕の方に不適な笑みを送ってきた。自分は勘は良い方だと自負しているが、まあそんな憶測はこの際置いておく。
 そしてこの組織、クレパスの活動は先に龍王さんが言った通りだという。
 クレパスという組織名自体、反政府組織内だけでのコードらしい。政府は彼ら『庭の住人』と呼んでいるそうだ。
「ちなみに、銀さんと金沢さんは政府の公式能力者だ」
「え!?じゃあ…政府に従いつつも…裏切ってる…っていうことですか?」
「そういうことだ」
「大体あってる」
 2人が口を揃えて言うので、信じがたいが本当にそんな危険なことをしているのだろう。
「俺たちは、政府の指示に従って能力者狩りをし、ここに連れてきた後、保育や育成を行っている。しかしその一方で、理不尽にも狩られた子供達の保護も行っている」
「なんか…頭がこんがらがってきたんですけど…」
「まあそうだな。簡単に言えば…」
 簡単に言えば、政府とやってることは同じだが、意図が違うのだという。
 政府が行う能力者狩りは、能力者の広がりを断つための排除を目的としている。しかしクレパスは、能力者を集め、能力者狩りを阻止するべく力のある能力者を育成し、政府の魔の手から庇おうとしているらしい。
「なるほど」
「そしてこの計画を実行させたのは園長、金沢輝だ」
 8年前。金沢さんは16歳(ちなみに今の僕と同じ歳)で能力を覚醒させてから、四年間逃げ続け、全国各地で自分以外の能力者を探していたのだという。そこで銀さんと出会い、2人は密かに反政府組織を造ると共に、ある大勝負に出た。
「それが、公式能力者の採用だ」
「最初からあったシステムではないんですか?」
「ああ。政府に歯向かうには政府を知ることが最も重要且つ必要事項だった」
 そこで2人は直々に総理大臣の元へ出向き、自分たちが能力者であることを自白し、その能力の全てを晒し、命がけでシステムの採用を懇願した。結果は…
「この通り、採用だ」
「…ですよね」
 良かった…殺されたりとかじゃなくて。
 話を聞いているだけで冷や冷やする。心臓に悪い。
「だが、見ての通りだ。その後公式能力者は採用されていない」
「え、なんで…」
「俺たちが政府内部に精通したと同時に、当たり前だが政府側も警戒を強めた。いつ情報が漏れるかわからないからな」
「だけど銀さんたち公式能力者には甘い節がある。そうでしょう?」
 龍王さんが火の付いていないタバコを吸いながら話を促した。美味しいんですか、それ。
「ああ。もう政府のオフィシャルになってから8年も経つしな。俺たちも準備段階だったため大きな動きはしていない。怪しいところは今の時点では無いだろ。だが…」
「そろそろ、決行かな」
 声のした方を振り返ると、閉まったドアの前に金髪の男が立っていた。僕は勘が良い。
「金沢…輝…」
「あ!もうボクの名前知ってるの!嬉しいなあ〜♪」
 随分と馴れ馴れしい。あまり得意じゃないタイプだ。
「丁度よかった、輝。こいつが…」
「黒須十次クン、でしょ?もう知ってるよ〜そんなこと♪」
「ああそうか。じゃあまあ後は任せた」
 一瞬にして気分を害したという風に部屋を出て行こうとする銀さんを、金沢さんは引き止めた。
「待った待ったァ〜マコちゃん♪」
「その呼び方やめろっつってんだろ」
 そうか、この人が原因か。
「そんな怒んないの♪マコちゃんにさ、頼みたいことがあるんだけど」
「…なんだ」
 長く溜めて、金沢さんは笑顔で言った。
「みんなを、あ・つ・め・て♪」
「普通に言え。そして死ね」
 そう言い残して部屋を出て行こうとした銀さんは、振り返って僕に手招きした。
「ついでに中案内してやる。着いてこい」
「あ、はい」
「ええ〜、ボクもっと黒須クンとお話したいのにぃ〜」
「龍王とでも話してろ」
「え!?は!?ちょ、酷いっすよ銀さん!俺に押し付けるんすか!?」
「いぇ〜い!じゃあ遊ぼうか龍チャン♪」
「え、いや、その、遠慮しま…って聞いてねえし!ちょ、ま…」
 完全にペースを奪われた龍王さんは今までに見たことのないたじろぎ方だった。
「大丈夫だ。変態なだけで無害だから」
 それって結構有害なんじゃないのか…。
 そう思った僕に銀さんは「時には情を捨てることも大事なんだ…」としみじみと言った。
 こんな場所で、僕は一体何をしてどうやって生きて行くんだろう。一物の不安が抜けないまま、僕は黒い扉の前にいた。


「ここが…色彩庭園」
 龍王さんが所属する反政府組織『Crayon pastel』。通称クレパスでは、政府から狙われる身となった能力者たち(そのほとんどがまだ幼い子供たちだ)を保護し、小学6年生までの子供の保育、育成、そして中学生以上は政府の公式能力者として採用試験を受ける。
 そしてその全てを行っているのがこの色彩庭園。『Color Garden』である。というか、
「公式能力者?」
「ああ」
 ここの責任者。つまりは園長に合うというので、園長室へ向かっている僕と龍王さん。一面、壁も床も全部白く、各部屋へ続いているであろう扉だけが、様々な色で染められている。あそこは緑、あそこは黄色、あそこは青…本当、カラフル。
 そしてその道中、僕は上記のことを龍王さんに聞いたのだが、やっぱりわからないことがあった。
「能力者って、政府にとって邪魔な存在なんでしょう?なのに、公式って…。それって、政府が能力者を通じてるってことですよね?」
「その通りだ」
「だったら、なんで捕獲とか、そういうことするんですか?」
「知りたいか?」
「はい」
 僕の返事を聞くと、龍王さんはまた1本、タバコを蒸かし始めた。またというのは、灰となった教室、バイクに乗ってる間、色彩庭園の入り口に着いた時、そして今。ここまでずっとタバコを吸っている。どうやらヘビースモーカーらしい。
「まあ、そのうちわかんだろ」
「ちょ、な…」
「おら、着いたぞ」
 明らかに誤摩化そうとしている龍王さんに不審を抱きながらも、彼が止まったその扉の色に僕は驚きを隠せなかった。ていうか、眩しい。
「金…?」
「金沢さーん、入りますよー」
 ノックはせずに、声をかけてから龍王さんはドアを開けた。
 金の扉だから、中にいるのは金色の髪の人だったりして…なんてくだらない思考を巡らせていたのだが、その思考はまるで裏切られた。
「よう、龍王、久しぶりじゃねえか」
 そこには銀色の髪にピアスをした、しかし不思議と恐怖は感じない、割りと誠実そうな男が座っていた。
「あれ、銀さん。金沢さんは…」
「出張。俺が代わりに1日園長」
「なるほど」
 1日って…アイドルかよ。
 そんなツッコミは命の危険も考えて言わなかったが、それにしても…
「長が付くくらいの人なのに、随分と若いんだなあ…あ」
 しまった、心の声が。
「い、いや、あの、こ、これは…その…」
「あっはっは!面白ぇな、お前」
「へ…?」
 銀髪の人のリアクションが思いのほかあれだったのにびっくりしてきょとんとしていると、
「良かったじゃねえか。気に入ってもらえたな」
「はあ…」
 龍王さんがすかさず安心したように話し掛けてきた。
「つか龍王。お前俺部屋でタバコ吸うなって何度言ったらわかんだよ」
「え、だってここ金沢さんの部屋じゃないすか」
「今は俺の部屋だ」
「うわ、理不尽」
「ごちゃごちゃ言わずにさっさと火ぃ消せ。息が詰まる」
「はーい」
 銀髪の人が投げた灰皿を、龍王さんは見事にキャッチ。タバコの火を消して、そのまま投げて返した。
「ってめえ!あっぶねえだろ!灰がかかったらどうすんだ!」
「大丈夫っすよ、俺凄いから」
「俺は輝みたくノリツッコミとかしねえぞ」
「へーい」
 さっきから寸劇が凄まじいけど、話が一向に進んでない気がする。
「あの…」
「ん?ああ、すっかり忘れてた。悪い悪い」
 「銀さんて視界狭いっすよね」「うるせえ黙れ」と二人でまた寸劇をしながら、銀髪の人は僕に紙の束を渡した。表紙には「しきさいていえんのしおり」と書いてある。なめられているのかと思ったが、恐らく小さい子仕様なのだろう。
「俺は銀真。マコちゃんとかふざけた呼び方はすんなよ。シロガネさんだ。いいな?」
「あ、はい」
 この人も呼ばれ方にはこだわるらしい。まあ初対面でマコちゃんなんて呼べるわけもないんだけど。
「今渡したのは、ここの案内図とか詳しいこととかその他諸々。色々書いてある」
「へえ…」
「多分、お前が今疑問に思ってることとかも大体わかるだろうよ」
「大体…」
「本当に詳しいことは、今から話す。そこに座れ」
 見るといつからあったのか、銀色のパイプ椅子が用意されており、龍王さんはあたりまえのように「あざーす」と座ろうとしている。僕も続けて座った。
 銀さんは、龍王さんよりもさらに詳しい話をしてくれた。
 話によると、ここは政府内部の組織であるという。ん?
「じゃあなんで、反政府組織?」
「それは俺たちの中だけでの名称だ」
「どういうことですか?」
 正しくは、ここで生活している保育対象や育成対象の子供たちは反政府組織ではなく、銀さんや、本来のここの園長さんであるコガネザワさんという人、その他龍王さんも含め9人が所属しているそうだ。
「九人?そんな少ないんですか?」
「ま、もうすぐ10人目が入る予定だけどな」
 そう言って銀さんは僕の方に不適な笑みを送ってきた。自分は勘は良い方だと自負しているが、まあそんな憶測はこの際置いておく。
 そしてこの組織、クレパスの活動は先に龍王さんが言った通りだという。
 クレパスという組織名自体、反政府組織内だけでのコードらしい。政府は彼ら『庭の住人』と呼んでいるそうだ。
「ちなみに、銀さんと金沢さんは政府の公式能力者だ」
「え!?じゃあ…政府に従いつつも…裏切ってる…っていうことですか?」
「そういうことだ」
「大体あってる」
 2人が口を揃えて言うので、信じがたいが本当にそんな危険なことをしているのだろう。
「俺たちは、政府の指示に従って能力者狩りをし、ここに連れてきた後、保育や育成を行っている。しかしその一方で、理不尽にも狩られた子供達の保護も行っている」
「なんか…頭がこんがらがってきたんですけど…」
「まあそうだな。簡単に言えば…」
 簡単に言えば、政府とやってることは同じだが、意図が違うのだという。
 政府が行う能力者狩りは、能力者の広がりを断つための排除を目的としている。しかしクレパスは、能力者を集め、能力者狩りを阻止するべく力のある能力者を育成し、政府の魔の手から庇おうとしているらしい。
「なるほど」
「そしてこの計画を実行させたのは園長、金沢輝だ」
 8年前。金沢さんは16歳(ちなみに今の僕と同じ歳)で能力を覚醒させてから、四年間逃げ続け、全国各地で自分以外の能力者を探していたのだという。そこで銀さんと出会い、2人は密かに反政府組織を造ると共に、ある大勝負に出た。
「それが、公式能力者の採用だ」
「最初からあったシステムではないんですか?」
「ああ。政府に歯向かうには政府を知ることが最も重要且つ必要事項だった」
 そこで2人は直々に総理大臣の元へ出向き、自分たちが能力者であることを自白し、その能力の全てを晒し、命がけでシステムの採用を懇願した。結果は…
「この通り、採用だ」
「…ですよね」
 良かった…殺されたりとかじゃなくて。
 話を聞いているだけで冷や冷やする。心臓に悪い。
「だが、見ての通りだ。その後公式能力者は採用されていない」
「え、なんで…」
「俺たちが政府内部に精通したと同時に、当たり前だが政府側も警戒を強めた。いつ情報が漏れるかわからないからな」
「だけど銀さんたち公式能力者には甘い節がある。そうでしょう?」
 龍王さんが火の付いていないタバコを吸いながら話を促した。美味しいんですか、それ。
「ああ。もう政府のオフィシャルになってから8年も経つしな。俺たちも準備段階だったため大きな動きはしていない。怪しいところは今の時点では無いだろ。だが…」
「そろそろ、決行かな」
 声のした方を振り返ると、閉まったドアの前に金髪の男が立っていた。僕は勘が良い。
「金沢…輝…」
「あ!もうボクの名前知ってるの!嬉しいなあ〜♪」
 随分と馴れ馴れしい。あまり得意じゃないタイプだ。
「丁度よかった、輝。こいつが…」
「黒須十次クン、でしょ?もう知ってるよ〜そんなこと♪」
「ああそうか。じゃあまあ後は任せた」
 一瞬にして気分を害したという風に部屋を出て行こうとする銀さんを、金沢さんは引き止めた。
「待った待ったァ〜マコちゃん♪」
「その呼び方やめろっつってんだろ」
 そうか、この人が原因か。
「そんな怒んないの♪マコちゃんにさ、頼みたいことがあるんだけど」
「…なんだ」
 長く溜めて、金沢さんは笑顔で言った。
「みんなを、あ・つ・め・て♪」
「普通に言え。そして死ね」
 そう言い残して部屋を出て行こうとした銀さんは、振り返って僕に手招きした。
「ついでに中案内してやる。着いてこい」
「あ、はい」
「ええ〜、ボクもっと黒須クンとお話したいのにぃ〜」
「龍王とでも話してろ」
「え!?は!?ちょ、酷いっすよ銀さん!俺に押し付けるんすか!?」
「いぇ〜い!じゃあ遊ぼうか龍チャン♪」
「え、いや、その、遠慮しま…って聞いてねえし!ちょ、ま…」
 完全にペースを奪われた龍王さんは今までに見たことのないたじろぎ方だった。
「大丈夫だ。変態なだけで無害だから」
 それって結構有害なんじゃないのか…。
 そう思った僕に銀さんは「時には情を捨てることも大事なんだ…」としみじみと言った。
 こんな場所で、僕は一体何をしてどうやって生きて行くんだろう。一物の不安が抜けないまま、僕は黒い扉の前にいた。


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プロフィール
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yao
年齢:
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性別:
女性
誕生日:
1994/09/27
職業:
もうすぐ高校生
趣味:
アニメ鑑賞、pixiv巡り、オリジナル創作
自己紹介:
日々妄想。

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