オリジナル創作長編『Solid color』連載中。
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超展開すぎるエピソード4。
ちなみに狂人さんはとても主要キャラですよっと。
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そこはとてつもなく広い、だけどなんだか凄く物寂しい、そんな空間だった。
目の前に広がる光景に、僕は初め、何を見ているのか、何がいるのか、これは何なのか。全ての思考を断たれた。
それほどまでに、衝撃的な光景だった。
「いいか。俺たちは国と戦っている。戦うっつーことは、つまり殺す殺されるの世界。俺たちがいるのは、そんな世界なんだ」
まるで、これが現実だと言われているような気がして。しかしそれは事実だと認めざるを得ない自分が、酷く憎かった。
「狂人」
「…」
服を着た人形のようなものを次から次へと真っ二つにする作業を一時中断し、クルイトと呼ばれた男はゆっくりと僕たちの方に近付いて来た。
一見すれば、顔立ちの整った好青年だが、着流しや頬にはたくさんの赤い液体がべとりと付いていた。
「例の新人だ」
そう紹介されて、僕はやっと口を開いた。ほんの数分のことなのに、何時間息をしていなかったかのように空気が新鮮に感じた。
しかしその新鮮な空気は、けして飲み込めるものではなく、
「黒須…十次です。…ごほっ」
「な、おい、大丈夫か?」
思わずその場にしゃがみこんでしまった僕の背中を、銀さんがさすってくれた。
その間にも、まるで脳天を刀で貫かれたかのような冷たい視線は止まず、血塗られた床が更にそれを酷なものにさせていた。
「青島狂人だ」
そう言って相変わらず僕を偏見の混じった目で見つめる彼は、青く長い髪を後ろで1つに束ね、まるで表情がない人形のような姿をしていた。
「別に強制はしねえが、一応明日、午前10時に広間だ」
「…」
銀さんの言葉を聞いているのかいないのか。彼はじっと僕を見つめた後、無言で元いた場所に戻って行った。
「悪いな。一言説明しておくべきだった」
まだ内部の構造が良くわかっていない僕を、銀さんは部屋まで送ると言ってくれた。
その道中、さっき見た光景について色々と説明までしてくれた。
彼が刀の使い手であること、斬っていたのは紫苑がグラフィックで造った人形で、血はただの色水であること、戦闘力では龍王さんと1、2を争う実力の持ち主であること。
それらを聞いて、僕は納得までとはいかないが、多少気分は楽になった。
「何もしなけりゃ手は出してこないが、喧嘩売ったりはすんなよ?俺たちでも止めるのはひと苦労なんだ」
あの光景を見て喧嘩を売る人の方がどうかしてると思う。
しばらくして黒い扉の部屋に着いた。
中には初めて入ったが、先刻言われた通り、内装は悪くなかった。寧ろ良いぐらいだ。
「今日はもう遅いからな。早く寝て、明日早く起きろ。まだ教えることが山ほどある」
「はあ…わかりました」
ため息混じりに僕が言うと、
「心配すんな。そんなハードじゃねえから」
銀さんはそう言って僕の頭にポンと手を置いた。
「ま、早起きに関しては隣があれだから大丈夫だとは思うけどな。それと…」
あ、そうそう、と言いながら、僕より10センチ以上高い背を僕の目線に合わせて縮め、
「急にこんなとこ連れて来られて、色々不安でいっぱいだと思うけどよ、まあみんな根はいい奴だからな。ゆっくりでいいから、心開いてくれな」
そう言って、銀さんは部屋を出ていった。
ベッドはしっかり整頓されており、早速寝ようと布団に入ると、お礼を言うのを忘れてしまったことに気付いた。
「…ま、明日でいいか」
本当に、自分でも驚くほどに冷静だった。
僕は、この世界で生きていけるのだろうか。そんな不安は、何故かもう心の何処にも残っていなかった。
To be continue....
ちなみに狂人さんはとても主要キャラですよっと。
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そこはとてつもなく広い、だけどなんだか凄く物寂しい、そんな空間だった。
目の前に広がる光景に、僕は初め、何を見ているのか、何がいるのか、これは何なのか。全ての思考を断たれた。
それほどまでに、衝撃的な光景だった。
「いいか。俺たちは国と戦っている。戦うっつーことは、つまり殺す殺されるの世界。俺たちがいるのは、そんな世界なんだ」
まるで、これが現実だと言われているような気がして。しかしそれは事実だと認めざるを得ない自分が、酷く憎かった。
「狂人」
「…」
服を着た人形のようなものを次から次へと真っ二つにする作業を一時中断し、クルイトと呼ばれた男はゆっくりと僕たちの方に近付いて来た。
一見すれば、顔立ちの整った好青年だが、着流しや頬にはたくさんの赤い液体がべとりと付いていた。
「例の新人だ」
そう紹介されて、僕はやっと口を開いた。ほんの数分のことなのに、何時間息をしていなかったかのように空気が新鮮に感じた。
しかしその新鮮な空気は、けして飲み込めるものではなく、
「黒須…十次です。…ごほっ」
「な、おい、大丈夫か?」
思わずその場にしゃがみこんでしまった僕の背中を、銀さんがさすってくれた。
その間にも、まるで脳天を刀で貫かれたかのような冷たい視線は止まず、血塗られた床が更にそれを酷なものにさせていた。
「青島狂人だ」
そう言って相変わらず僕を偏見の混じった目で見つめる彼は、青く長い髪を後ろで1つに束ね、まるで表情がない人形のような姿をしていた。
「別に強制はしねえが、一応明日、午前10時に広間だ」
「…」
銀さんの言葉を聞いているのかいないのか。彼はじっと僕を見つめた後、無言で元いた場所に戻って行った。
「悪いな。一言説明しておくべきだった」
まだ内部の構造が良くわかっていない僕を、銀さんは部屋まで送ると言ってくれた。
その道中、さっき見た光景について色々と説明までしてくれた。
彼が刀の使い手であること、斬っていたのは紫苑がグラフィックで造った人形で、血はただの色水であること、戦闘力では龍王さんと1、2を争う実力の持ち主であること。
それらを聞いて、僕は納得までとはいかないが、多少気分は楽になった。
「何もしなけりゃ手は出してこないが、喧嘩売ったりはすんなよ?俺たちでも止めるのはひと苦労なんだ」
あの光景を見て喧嘩を売る人の方がどうかしてると思う。
しばらくして黒い扉の部屋に着いた。
中には初めて入ったが、先刻言われた通り、内装は悪くなかった。寧ろ良いぐらいだ。
「今日はもう遅いからな。早く寝て、明日早く起きろ。まだ教えることが山ほどある」
「はあ…わかりました」
ため息混じりに僕が言うと、
「心配すんな。そんなハードじゃねえから」
銀さんはそう言って僕の頭にポンと手を置いた。
「ま、早起きに関しては隣があれだから大丈夫だとは思うけどな。それと…」
あ、そうそう、と言いながら、僕より10センチ以上高い背を僕の目線に合わせて縮め、
「急にこんなとこ連れて来られて、色々不安でいっぱいだと思うけどよ、まあみんな根はいい奴だからな。ゆっくりでいいから、心開いてくれな」
そう言って、銀さんは部屋を出ていった。
ベッドはしっかり整頓されており、早速寝ようと布団に入ると、お礼を言うのを忘れてしまったことに気付いた。
「…ま、明日でいいか」
本当に、自分でも驚くほどに冷静だった。
僕は、この世界で生きていけるのだろうか。そんな不安は、何故かもう心の何処にも残っていなかった。
To be continue....
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